山登り
エレリアスからオセブレイロまで7㎞程度ですが、標高差が700mほどあります。オセブレイロまでは、登坂が延々続くことが、巡礼路断面図からも示されています。少々距離もあることから6時発、真っ暗な中ヘッドライト頼りにあるき出しましたが、少し足が重い。
暫くして登りにさしかかると後ろから来た巡礼者に抜かされました。
その少しあと道はふたつに分かれていて、暗がりでしたが左を示していました。道がゆるやかになったのでピッチを上げたのですが、ぬきさられた巡礼者はいつまでも見えませんでした。おそらく道を間違えたのでしょう。勝った。ちょっと優越です。
巡礼路は決して極端な傾斜こそありませんが、細い登山道のようなやぶ道を上ってばかり、事前に簡単な経路図をみていたので覚悟はしていましたが、登山と思えばそうでもないですが、初日のフランスからの国境越えよりも難所といえる行程でした。
朝の風景
登ること2時間ほど、漸く集落に着くとおなじみのバルがあり、多くの巡礼者たちが休憩していました。
いつものシンコーラを注文し充電しました。シンはシンゴジラのシンでなく、ノンシュガーということ。砂糖入りだと口のなかがべたべたして気持ち悪くなるからです。
ガリシア州の入り口を示す碑がありました。
オ・セブレイロ
ガリシア州の入り口の碑をすぎ、さらに登ると山を見下ろす少女の像がありました。
オセブレイロの教会です。大きな教会ではありませんが、巡礼者にとっての要衝地のひとつです。
教会のそばにあるケルト風史跡
オセブレイロを超えるとあとは下り坂。
20㎞程度さきの、この日の宿があるトリアカステーラを目指します。
ドイツ人
トリアカステーラのアルベルゲはAitzeneaという名前。多分アイツェンネアと読むような気がしますが最後まで読み方が分かりませんでした。
宿にチェックイン後、同部屋の巡礼者は一人だけ、あいさつし、名前をかわしましたが、どうも人の名前が記憶に残らない。ドイツ系だったというのがぼんやり片隅にのこるだけ。
その後、宿から3分ほどのバルで食事をすることにし、15€ほどのコースを注文し、ゆっくりしていたら、突然男性から相席はいいかといわれました。
特に断る理由もないので、”どうぞ”というと、漸くぼんやり思い出しました。15分前にあったばかりの同部屋のドイツ人の彼でした。
なんともいい加減な記憶力です。反省しきり。
彼は、50代くらいでしょうか、サッシの修理の仕事をしている、と話していました。
それ以上の印象がのこりませんでした。