Quantum of Treks

タダより安いものはない。歩けばそこに報酬(Quantum)あり。

ユネスコ無形文化遺産 アルゼンチンタンゴ

ディナーつきのアルゼンチンタンゴショーに参加しました。

夕方6時半にサボイホテルにミニバンで迎えに来てもらい、その後、参加者を近くのホテルで拾っていきます。30分ほどで会場、Aljibe Tangoに到着。

ディナー付きタンゴショー会場 Aljibe Tango


会場の奥に幅10mくらいのステージがあり、奥行きは左手にピアノがあり少し深くそれ以外のところは5mほどでしょうか。

ディナーショーは食事から始まり、メニューを渡されます。前菜、メイン、デザート、それにワインですが。周りを見渡すと、ワインがいの一番に来ていたのですが、当方のテーブルだけない。それを担当サーブのジョージに話すと、分かったような返事だったのですが、暫くすると上司がやってきて、なぜワインがないのだ、お前は分かってない。と怒られていました。

月曜日の夜でしたが、同じテーブルの観客はケンタッキーのアメリカ人、60台後半くらいの2組の男女でクルーズ客のようでした。

多くの客が男女ペアのようで、一人で来たのは私くらい。なかなか他の客と交われないながらも、私がウシュアイアに行った話をすると、それを超えた南極ツアーに行ったと言って返されました。ちょっと私以外はかなりお金持ちが参加しているようで、太刀打ちできないようでもありましたが、私が4か月前にサンチャゴコンポステーラに巡礼に行った話をすると。すごいと感心されました。お金持ちは巡礼はあまりしないのかもしれません。

話をしているうちに前菜のサラダ。暫くしてメインの牛のほほ肉のシチューが来ました。ほほ肉は量こそ多くないのですがよく煮込まれソースも申し分なく、ほろほろの食感で絶品でした。

料理を大方食べ終わる頃、ステージに演者がスタンバイ、チューニングをはじめます。左奥にピアノその手前にベース、中央にバンドネオン小ぶりのアコーディオン)、その右にギターという布陣。

すこしして、バンドネオンが甲高くゆっくりとしたペースでが響き、3組の男女が登場。

男性はぴっちりした黒のスーツに白の縁取り、背が高いわけではないのですが、外見からも筋肉質に感じられます。口髭と顎髭はきれいに整えられ、黒の中折れ帽と調和されゴッドファーザーにでてもおかしくない出で立ちです。

一方女性も黒いスーツ、スカートの裾は大きく割れ足の自由度を高めています。真ん中の女性の背中は大きく開いています。

ペアはともにスーツですので、夕方仕事帰りに落ち合ったかのような設定でしょうか。

タンゴはバンドネオンの甲高くもゆったりとはじまり、ペアは互いに腕を取り腰に手をまわし、くるくる回転しながら、女性は片足を男性のからだに絡めたり外したり、なぜ、男性を蹴らないのだろう?と、不思議に思える動きをします。

ときどき男性が女性のからだを持ち上げ、女性は大開脚。

音楽とダンスが絶妙に融合という感じでした。

アルゼンチンタンゴ

 

ショーは、このほかドレスまとった女性と一対一のダンス。

身体の半分ほどの太鼓を抱えて、バンドネオンなどにあわせたドラミング。

ソロの女性ボーカルがありました。

ショーの終盤には、正装ですがブルーザ・ブロディのようなワイルドなヘアースタイルのオヤジが、アメリカンクラッカーのような、おそらく硬質のプラスティックのボールを両手に持ちくるくる回して、床にあてリズミカルにカツッ、カツッと音をたて、太鼓にあわせて軽妙に踊るショーがありました。

これら、トータル3時間ほどのディナーとショーでした。