Quantum of Treks

タダより安いものはない。歩けばそこに報酬(Quantum)あり。

カミーノ DAY11 ブルゴス→オンタナス(Burgos→Hontanas)

スペイン人は何をやっとるんだ

ブルゴスの宿は大聖堂のそばで、観光地であるので日中巡礼者や観光客、地元の人たちが入り乱れ、騒がしかったのですが、11時くらいに一旦寝入ってから、レム睡眠のさ中でしょうか、外の騒がしさで起こされました。2時か3時くらいと思います。ブルゴスには2連泊しましたが、両日とも深夜そうとう騒がしかった。いったい何をやっとるんだ。

 

道迷い

ブルゴスから次の宿があるオンタナスまで約30㎞、少し距離があるため6時発、あたりは真っ暗です。ヘッドライトが頼りです。

巡礼路は、巡礼者が迷わないよう、ブロック塀に黄色い矢印を描いたり、コンクリート造りの支柱で青地に黄色の線で描いたホタテ貝で方向を示していますが、特に交差点が多いブルゴスの郊外は微妙なところがあります。

こんなこともあろうかと、事前に観光インフォメーションセンターから巡礼路を示した地図を頂いていたのですが、郊外に来ると地図にも表示がなくなります。

矢印は見つからない。まあ、しかしスマホの地図で現在地は概ねわかる。サンチャゴコンポステーラは西である。やむを得ない。車が行きかう国道を西へ歩くことにしました。

車道を歩き始めて暫くすると体格のいい男性から英語で声をかけられました。単独の巡礼者です。どうも私と同じように分からなくなり、この道でいいのかと聞いてきました。

私は、自信をもって、”おそらく巡礼路として間違いだ。”と言い。でも”巡礼路にいきつくはずだ。”との確信がありました。方向があっているのですから。

その彼は来た道を引き返していきました。

これまでも、巡礼路が車道を含むことは結構あったのですが、あまり長くなく巡礼路はできるだけ車がとおれないような造りの道がほとんどです。

方向を誤らないようにしながら、こうした車道(国道)を数回曲がったところ、いつもの表示が現れました。巡礼路に復帰しました。

それから、暫く歩くと後ろから突然声をかけられました。暗がりであった方向転換した青年でした。”お~会えてよかった。”二人して安堵しました。

道に迷ってもなんとかなるもんです。

 

夜が明けるころの車道の交差点。カミーノのモニュメントがある。

 

ひまわり畑

巡礼路を示すいつもの表示



結婚式

小さな集落のバルでお昼をとったのですが、ここの前の教会で結婚式が実施されていました。式が始まったと思われるころ教会の鐘が鳴り、暫くしてバルを離れ歩き出したのですが、すこし離れた家屋からいかにも式の参加者ではないかと思われる正装した男性が、のこのこ歩いていました。

"もう、始まっとるぞ。” スペイン人に言いたくなりました。

小さな集落の結婚式

SPA

毎日30㎞程度の距離を歩くと、それなりに疲れ汗をかき、しかもスペインの日中の厳しい日差しを受けると、からだが熱くなり、一日の疲れをとるためシャワーを浴びたくなります。

しかし、巡礼者の宿アルベルゲは収容力はあるのですが、ベッドが多いだけで相応のシャワーがあるわけではありません。順番待ちです。

待ってる間焼けて火照った体は、じわっと冷えてくる。当方、少し風邪気味。

だれでも覚えがあると思いますが、安宿のシャワーは本当にきまぐれで、お湯が出るかわからない。私が泊まったアルベルゲは全てお湯はでるとの前提でしたが、お湯が出るタイミングは本当に分かりずらい。

水をかなり出して、たいてい1~2分待って漸くお湯になる。それまで、壁に跳ね返る水をあびるのですね。お湯を止めてからもタイミングを逃すと気化熱で体温を奪われる。

”あ~お風呂に入りたい。”と思っていたら、なんと、このルートに温泉付きアルベルゲがありました。

しかし、看板を見ると90分、20€、ひとっ風呂で3,200円。(泊まる宿は近所に予約済)さすがに、やめました。

オンタナスのSPA付のアルベルゲ