ログローニョからブルゴスまではバスで移動しました。
秋は比較的ハイシーズンであるため、この区間の宿(アルベルゲ)が確保できるか不安があったからです。
宿が大聖堂の近くであったため、チェックイン後すぐ大聖堂に行きました。巡礼者証であるクレデンシャルを見せると、巡礼路のこうした施設の入場料は一般客の半額くらいになります。
大聖堂は1984年に世界遺産に登録されました。とにかく巨大です。かなり遠方でないと全容がわかりません。
ファサードはとげとげしくいかにもゴシック様式です。しかし、細かく見ると一つ一つが精緻でシンメトリカルで美しい造りをしています。
大聖堂のなかには、レコンキスタの英雄エルシッドの墓やステンドグラスなど、目を見張るものがあります。
レオナルド ダ ヴィンチの絵
ブルゴス大聖堂のなかに飾られており、銘板には「Leonardo da Vinch y Giovan Pietro Rizzoli 」とあります。(”y”は英語のand)ジョヴァンニ・ピエトロ・リッツォーリはレオナルドの工房の画家です。確かに、有名な「洗礼者ヨハネ」というダヴィンチの作品と筆致がよく似ています。ここでは、両者の作という扱いのようです。
ブルゴスのレストラン
夜の食事を何処でとろうかいつも思案にくれますが、特にブルゴスは観光地であるためレストランがたくさんある一方、観光地あるが故お値段もそこそこ、私も入ったが最後、その店で注文することとしているので慎重になります。
スペインのレストランの多くが店先に金額付きのメニューを掲げています。私みたいに店に入ったあと憂いを残さないよう配慮してあるのですね。
大聖堂のすぐそばのBONFINというレストランがありました。入口にウェイターが立っていて、入ったら出れないなと思いつつセットメニューが16€と表示され、比較的お手頃でしたのでここに入り、これを注文しました。第1プレートはパエリャ、第2プレートは魚、デザートはプリン、これにビールを選びました。このほかバケットがつきます。飲み物は、ビール、ワイン、水が選べます。
日本の物価からすると、ちょっと値が張るようにも思えますが、まあおそらく内容からしたらリーズナブルです。
それに味も悪くない。プリンは日本で食べる濃厚焼きプリン。見た目以上によく出来ています。と思いながら食べていたのですが、見渡すと客は私一人。外には観光客がいるのに。。
食事は少し体格のいい黒人女性がサーブしてくれたのですが、お店にはもう一人ウェイターがいて、50代くらいでしょうか、腕組みをして、また入口で立っているんですね。でもって、言っちゃ悪いがどうも人相がよくない。大映映画の変身後の大魔神みたいな顔をしている。なんで、そんなところに立つかな~。
黒人のウェイトレスに”I want to suggest…”入口に立ったらあかんやろ、あ~教えてやりたい。のどまで出かかりましたが、やめました。
人類進化博物館(Museum of Human Evolution)
ブルゴスでは、少し余裕があったので巡礼とかかわりないですが、この博物館にはいりました。クレデンシャルを提示しましたが、割引されたのかどうかよくわかりませんでした。
展示物は、土器や古代の道具など日本でもよくみるものがある一方、以下の写真のようなサイ、ニワトリをデフォルメしたような像があり、自然科学の博物館でありながら、まるで美術館のような要素が感じられました。さすが、スペインといったところ。
等身大のブロンズ像
ブルゴスにはカテドラルや主要な広場のだれでも手が届くところに、等身大のブロンズ像があります。
かなりリアルに作られていて一見してホンモノの人ではないかと思えるもので、よく路上で、ブロンズ像の”なり”をして、投げ銭をすると一コマ動くという大道芸がありますが、それではないかとも思えるような出来であり、触れば触れるところにあります。