巡礼証明書
サンチャゴコンポステーラに一応到着しましたが、巡礼した以上これを証するものが欲しいところ。
巡礼証明書は大聖堂からおよそ200mのところにある巡礼事務所で(有償で)もらえます。到着当日は時間切れ。次の日で申請することとしました。
事務所に入りすぐ機械が4台ほどあります。
これに巡礼者の国籍や年齢などのプロフィール、実施した巡礼は、いつ、どこから始めたかを入力し必要事項が満たされると、番号札がプリントアウトされます。
そして番号がモニターに示されると窓口にいき、これまでアルベルゲやバルなどでの巡礼スタンプが押されたクレデンシャルを提示します。担当官がこれを確認し、問題なければ”コングラチュレーション”と言われ、巡礼証明書が発行されます。
大聖堂とミサ
サンチャゴコンポステーラでは、巡礼者の到達を祝福し、毎日ミサを行っています。
11時までに巡礼証明書を携え大聖堂のしかるべきところに受け付けて貰うと、列席し、その国名がミサで読み上げられるのですが、証明書の発行に手間取り、11時ぎりぎりで大聖堂についたため、”こりゃ、受付は無理だわ”と諦めました。
しょうがないんで、前日も入った博物館に再度入館。巡礼手帳(クレデンシャル)があれば割引があるのと前日の見たりないところがたくさんありました。再入館でも見どころがたくさんありました。
有償エリアは展示物ばかりでなく、2階から屋上にでるパティオ(というのか?)とその隣にややこじんまりした礼拝所がありました。
この礼拝所のとなりに警備員がいる入場ゲートがあり、そこを出ると、あら不思議巨大なミサの会場となっていました。2階と思っていたのは主礼拝所の1階に相当するところで、すでに多くの巡礼者が待ち構えていました。
お昼になり、ミサが始まると司祭が朗々と祝福の言葉を述べられているように聞こえました。”ように”というのは、スペイン語なのでなかみがちっともわからない。かといって、列席している巡礼者も、この言葉を聞きながら理解しているのかどうか、特になにか声をあげるわけでもなく、ご利益はどこかしら、と思いました。
しばらく祝福のことばを聞いていると、お約束の巡礼者の国籍が読み上げられました。コーリャはわかりましたが、ハポン(日本)は残念ながら聞こえませんでした。
気持ち的には、意義ありと言いたかったのですが。
ボタフメイロ
ボタフメイロは、世界で一番大きな香炉とも呼ばれていて高さ1.6m 重さ80㎏で、大聖堂の中央に吊るされ、一年に数度宗教的祝日などで焚かれ、大人8人が引っ張り揺らされるそうです。
なんでも、多くの巡礼者があつまり汗臭い臭いがたちこめることから、これを打ち消さんがためお香をたくのだとか、との解説があります。
大聖堂の博物館
博物館に入ると、教会の所有物であろう、宗教具や食器、司祭のマントなどが展示されています。
これらは、金や銀で彩られ、というよりそれらで作られているのでしょう。精緻な細工に宝飾品で埋められているものもあります。
巡礼している身で、いうのもアレですが、宗教とは、ここではカソリックですがなんとも金がかかるるものか、と思う次第。
宗教改革が起こるわけです。
残酷な天使
”残酷な天使のように少年よ神話になれ!”
というアニソンのフレーズがありますが、ということは、残酷な天使は神話になった。という意味ですか?そのまえに残酷な天使ってなに?
今回、巡礼にともない行く先々の教会、カテドラルに大概行きましたが、その祭壇や周囲に多くの天使たちがいました。その天使たちは聖母マリアの天使たちをさすそうですが、実に千差万別、中には予算の関係かスペースがなかったのか壁に首が浮かんでいる首だけ天使や茨を被った天使、体中にくぎを打ち込まれた天使など、いやっというほど出てきます。
下の写真では天使がずらりと並んでますが、なんに使うのかやっとこだの剣だの所持しています。ボタフメイロの写真の背後に天使らしきものが写ってますが、また、かわいくない。年齢的にも中学生くらいですか。
これら塑像は、大理石で作られたものもありますが、木造もあり年月を経て一部が木目に沿って割れているものあります。
下の写真の首が取れた人やくぎを打ち込まれた人は羽根がないので、天使ではないのでしょうが、ほんまに、幼いころから教会でこんな生々しいものを見せられ教えを受けてたら、性格歪むんやないか、と。
まさに”残酷な天使”はこれかなと思いました。
では、神話ってなんだろう。わたしが思いつく神話は、ギリシャ神話ですね、美の神、アフロディーテとか。
そう言えば、エンジェルの髪の毛って、大概天然パーマですね。アフロヘアがアフロディーテからきた言葉で、実はエンジェルが大きくなってアフロヘアになった。
これで合点がいくではないか。ガッテン。
北川景子の頭が昔の鶴瓶師匠の頭になるようなもの、これぞ神話ではないか。
アメリカのLos Angelesは日本ではロサンゼルスと読みますが、losはスペイン語の複数の定冠詞でエンジェルスと読むのは英語読み。スペイン語読みではアンヘル、続けて、ロサンヘルス。アルゼンチンにはロス・アンヘルスという地名があります。
Losは定冠詞なので、特定の天使がいそうですが、何が正解やら。
お祈りをする女性
たまたま窓から差し込む光がスポットライトのようにお祈りする女性にあたっていました。これが、計算され設計されていたのなら、まるでインディジョーンズのようです。