10時半ころカラファテホステルにバスが迎えに来て乗り込み、街の主だったホテルなどを巡り、乗車したのが30名ほどでしょうか、それからバスは街をはなれ湖沿いの一本道を1時間半ほど走ると脇道へそれました。
ここが湖に浮かぶ氷河のビューポイント(Mirador De Los Suspiros)で周りの山々に溶け込みバランスのいい風景を作っていました。
さらに5分ほど走るとチェックポイントでバスがとまり、ガイドが入場券を持っているかどうかを問い合わせました。これから先に入るには入場料が必要で、当方認識がなかったのですが、多くの方はネットで事前に購入していたようでした。
ここで、当方他五名ほどバスから降り。施設に入り順番に購入していき、自分の番になりました。
スタッフにクレジットカードを渡すと、「ノットウォーク」と言われました。
”え、歩けない、とはどういうことだ”、”ここから走れ”、”ここから立ち去れ”という意味かと不思議に思っていると。
背後から、日本語で「カードを変えたらどうですか」との意見が、”ああ、ノットワークね。”合点がいき別のカードで入場料12,000ペセタを支払いました。
バスに乗り込みさらに5分ほど走ると、桟橋が見えました。
クルージング
全長30mほどの大型のカタマラン(双胴船)が3隻ほど停泊しており、ガイドに案内され一番大きな船に乗り込みました。
船内は100人程度座れるシートがあり、2階席もありましたが、そこにはチェーンでふさがれていました。
外は、パラパラとした雨が降っていて、どんよりとした天候。座席から外が見えにくいため、先頭に陣取りました。
船はかなり勢いよく湖を走り周囲を楽しむ余裕がなかったのですが、暫くするとスピードを落としだしました。
すると、乗客たちが動き出しました。キャビンからデッキに出だしたのです。
実は船室の先頭は出入り口から遠く、出足が遅れる場所でした。
それでも、他の乗客を間をなんとかすり抜け、収めたのが以下の写真です。
ボートは、氷河にゆっくり近づき表面をなめるように並行して進みます。
氷河はとにかく巨大で、青白くまさにここでしか見れないかたまりといえるでしょう。
ボートが動き回る間2回ほど氷河が崩壊するドーンという腹に響くような音を聞きました。
ボートは30分ほど氷河の前を一通り航行し引き返し出したことが分かったので、キャビンに戻るといつの間にかバケツに氷河の一部が飾ってありました。
以下は船のコース
陸上から
クルーズが終了すると再度バスに乗り込み、鑑賞コース(キャットウォーク)に行きます。
上図の「Walkways」と書かれた場所です。
この道路終わりにレストラン、休憩所、売店があります。
ガイドは、五色の鑑賞コースを案内し、2時間ほどの自由行動となりました。
キャットウォークは幅2mほどの通路で、以下の図のとおり、500m程度のものから、1kmちょっとのものまで、ガイドからは、帰る時間を考えてコースを選ぶようにとの指示がありました。
氷河は常に動いていて、ときどき分裂しては湖に溶け込んでるようで変化を繰り返していますが、現地の看板によるとその高さはおよそ50mから70m、深さは160mと示しています。
高さだけを見れば20階のビルくらい。
ここだけでも、(氷河はパタゴニア地方の方々にあるのですが)根っこの生えた東京ドームが数十個、ときどき自らの壁を削りながらじわっと迫ってくる、という感じでしょうか。
船からでなく、陸域から見た氷河もおよそ迫力のある物体でした。
ツアーは移動も含めて6時間ほどでした。
以下は、カラファテの公園にある、氷河の発見者 フランシスコ・モレノの胸像