小田原駅から箱根登山鉄道に乗り換え3駅、10分ほどで入生田駅につき、そこから徒歩3分。結構巨大な施設です。大人520円
地球博物館常設展
総じて、ひとつひとつがかなり迫力があります。
東尋坊やイギリスの世界遺産ジャイアンツコーズウェイで有名な柱状節理の実物。
板根が見事な3階天井まであるマメ科の木。どうやって入れたの?
手のひらほどあるアンモナイトがちりばめられた約高さ3m幅6mの壁。昔、カトマンドゥに行ったとき、現地の人から”あまなっとう”いかがですか、といわれたので行ってみるとアンモナイトを路上で販売していたのですが、それはそれはコインほどの小さいものだった記憶があります。それと比べるとでかいこと、多いこと。
水晶など鉱物を展示するコーナーでは、十数種類をケースに収めらていますが、これらひとつひとつがでかい。「砂漠のバラ」はなにもこんなにでかくなくてもいいのに。
このほか、肉食恐竜やマンモスなどの骨格モデルもあり細かい説明がなくても、迫力が伝わってきます。
英語でamberですがジョニーデップと裁判し敗北したアンバーハードは関係ありません。琥珀の産地として写真にあるものの一つにリトアニアとの記載がありますがこれはおそらく世界遺産のクルシュー砂州産のことで、砂州をちょっと歩けば琥珀がごろごろ採れると言われています。ここの一部はロシアの飛び地のカリーニングラードにあたります。今後の戦況に左右するかもしれない土地です。
学芸員の展示余話
博物館の名前に地球とあるとおり、地球の自然科学的営みをさまざまの角度からアプローチされているのがわかりますが、ホームページを見てもキュレーターの方々の分野の広さがわかります。特にコロナ期間において臨時休館時期があったようですが、これを埋めんがためか学芸員の皆様が、各得意分野で展示物の解説をしています。
これが、結構面白い。
学芸員の展示余話 目次 | 神奈川県立 生命の星・地球博物館 (kanagawa-museum.jp)
かながわご当地菌類展
企画展があっていたので案内します。(~11月5日)
絶滅危惧種と新種
展示されているキノコなどの菌類は2000年以降に新種として発見されたというものが数多くあります。
これらのなかには絶滅危惧種、RDB(レッドデータブック)にのる希少種もあるとのことですが、一般的に絶滅危惧種と聞けば、保存に向けて活動しましょうよと、機運をあげたいところですが、なにをどう大事にしたものか。
また、ここで紹介されている木に着生する地衣類には、硫黄の成分に弱いものがあり、神奈川県内で調査したところ、横浜、川崎の都市部では、排ガスの影響でほとんど見られないが緑豊かな山間の地区には多数存在するとする報告を地図で示しています。つまりこれら地衣類が環境のバロメーターとなっているという。
いうまでもなく菌類はペニシリンのように薬品にもなれば、食用のキノコもあり人の生活に密着してもいますが、ある種が絶滅しますよと聞いて、じゃあ、どのようにお付き合いするものか。。。
昨年秋ころでしょうか、都市部の公園でもよく見かけるようになったと猛毒のキノコとしてメディアで取り上げられていました。ここでの展示は乾燥しているためか脱色していましたが、本来の姿はその名の通り火が燃え上がるような赤く染まっています。
報道では、近年公園のコナラなどの木に立ち枯れが多くカエンタケの生育環境が増えてきたのではないか。また、猛毒で触っただけでもびらんするので間違って触ることもないようにとの扱いと記憶しています。
しかし、ここでは触っただけで中毒するものではないとの記載があります。公園は小さな子供利用する施設であり、丁寧な説明が必要であるのは分かりますが、ワイドショーの扱いも考えものかなと思うところ。
企画展の企画
企画展にあわせレストランでは特別メニューがありました。