小金井公園の一角にある江戸初期から戦前の昭和に建てられた特徴的な建築物を集めた博物館です。大人400円
エントランスの建物も戦前のもの。平等院鳳凰堂を思わせる、左右対称のシンメトリカルな建物です。
5月初旬の当日は特別展としてタイル展を開催してました。
いよいよ本体に入ります。
高橋是清邸
高橋是清は、幼少のころ養子にだされ、その後アメリカ留学のため渡米するが、これが奴隷扱いの契約だったとか。その後、帰国し英語教師、特許庁の立上げや、官僚を経て、大蔵大臣、総理大臣などになり、最後大蔵大臣のとき二二六事件で命を落としている。壮絶な人生を送っています。晩年住んでいたとする屋敷が、展示されている建物。建物に合わせ前面の日本庭園の多くも復元しています。
八王子の旅館
万徳旅館は江戸末期(明治期に増築)に建てられた青海街道沿いの旅館である。見た目は、なるほど江戸末期を思わせる造作が随所に見られるが、驚いたのがこの宿が平成5年まで利用されていたとある。二階には三室ほどの連なった客室があるが、ふすまで仕切られているだけである。もちろん鍵もない。平成の御代ならテレビもあったでしょうに、さぞかしプライベートのない宿だろうな~、という感じ。
銭湯”子宝湯”は昭和初期の建物。入り口の破風はお寺かと見まごう立派なもの。
中に入るとよくある銭湯の壁画。ふと気が付いたことが、男湯と女湯の境の壁が異様に低い。洗い場の前に台があり、ここに足を乗せようと思えば乗せられる。そこから壁の頂点まで、10㎝角くらいのタイルが13枚ほど貼ってある。ふつうの大人なら伸びをすれば顔がでる高さと思われるが、これでよかったのだろうか。
昔、銭湯の女湯を覗いていた池田亀太郎がその後殺人を犯し逮捕されるのだが、池田が出っ歯だったので、のちに覗き魔のことを”出歯亀”というようになったのだそう。子宝の湯みたいな自由に覗ける環境なら出歯亀は生まれたのかしら。
ムーミンの住まい
一見そう見えなくもないこの建物は、本来はこの3倍くらいの高さがあったのです。
火の見櫓です。