Quantum of Treks

タダより安いものはない。歩けばそこに報酬(Quantum)あり。

東京都立 神代植物公園(R5 7月)

神代植物公園京王線調布駅から3㎞ほど北部にあり、徒歩であれば少し距離を感じますが平坦な道であり、そんなに負担でもありません。入園料:500円

神代植物公園(”じんだい”と読みます。隣のお寺は深大寺”じんだいじ”)

HPに園内を案内いただけるとの記載がありましたので、サービスセンターで公園ボランティアのかたにツアーをお願いしました。

以下はおおむねボランティアのH様が解説いただいたことに基づいています。すごい知識量でした。

 

シキミ

葉から、実からすべて毒で、昔は土葬であったため、お墓を動物から守るためこの木を植えたのだとか。

シキミ

ムクロジ

木の根元に大量の実が落ちていますが、これをくだき揉みこむとサポニンが浮き出て泡となります。石鹸の代わりになるそうです。”むくろじ”は無患子と書き病知らずの意味だとか。実験用でしょうか、ちょうどこの木の横に洗い場があります。

ムクロジの実、中心部分は羽子板の羽根になります。

ハスの花

数十種類のハスが咲き誇っています。

ハスの花

大賀ハス

戦後まもなく、遺跡より発掘されたハスのタネが、年代測定により2000年前のものと判明し開花したことから、研究者の名をとり”大賀ハス”とされたものの子孫だそうです。残念ながら当日花はありませんでした。

大賀ハス

バラ園

バラ先進国イギリスの様式にならった沈床式庭園。1867年以前のオールドゾーン、国際コンクールゾーンなどに分かれていて、400種ほどあるそうです。ボランティアの方はご自身も育てていて、バラの思い入れには深いものがありかなり丁寧に解説いただきました。

プリンセス・ミチコなど皇室ゆかりのものや、イングリッド・バーグマンジーナ・ロロブリジータなどの女優の名を冠するものもあります。

また、なんでも、バラの香りは大きく7種類に分かれるとのことで、その場で嗅ぎ比べましたが、”そーなんだ”という感じです。

 

プリンセス・ミチコ

ジーナ・ロロブリジー

さて、温室です。

ダリア園

ダリアはスタッフが年中世話を焼いて送りだし、いつきてもご覧のような花が楽しめるのだそうです。

ダリア

ショクダイオオコンニャク

世界一大きな花と言われているのが、この花ですが、当方が小学生のころ習ったのは世界一は”ラフレシア”と言われていました。大きさ論争は何をもって花というかにもかかわってくるそうですが、開花した時の写真が温室の一角に実物大として貼ってあります。たしかにでかい。

ショクダイオオコンニャク

現在の姿

チリコーナー

温室の出口にはチリコーナーがあり、なんでもチリの施設と姉妹提携をしているそうで、チリの植物が多数見られます。その一つが写真の背が高いやつで、我々の帰りを見下ろしています。

「もう出るのかよ」人を見下ろすチリの使者