八王子市高尾の森林総合研究所の多摩森林学園に行ってきました。
JR中央線高尾駅北口から徒歩10分、オープンは9時半、入場料は大人300円ですが、当日は工事のため入園範囲が制限され、その分200円でした。
10時から園内ツアーがありました。ツアーは無料です。
ツアーの解説員(先生)が実に丁寧で博識、なんでも説明してくれます。
枝垂れ桜
まずは、園の入り口にある枝垂れ桜から解説。
”この桜はほぼ地面まで枝が垂れ下がっていますが、葉が下のほうでは光合成ができないので、本来自然界で起こることでないのですね。”
また、この木の葉はいくつか小さく縮まった部分があり、”これにはオトシブミがいて、オトシブミはお母さん(メス)が卵を産みまるめてやるんです。”
などと、解説いただきます。
アワブキ
タテハチョウ
丸まった葉が見つかり、”ここには幼虫がいます。”と解説いただき、開くとそのとおりタテハチョウの幼虫がいた。”先ほどのオトシブミと違い、これは幼虫自ら糸を吐き丸めたものです。”との説明。
スジグロシロチョウ、犬がらし
モンシロチョウに似た
道中赤く実ったいちごがみつかった。ヤブヘビイチゴっである。食べると甘みがほぼない。”なんでも”甘みを強くするのと、赤く色ずくのことは進化の意味合いが違う。赤みが強くてもうまいとは限らない。”とのこと。
園路の終点付近で”この木にはアオバズクがいるんです。”と解説いただいた。同行のお一人が木を見上げると鋭い視線が。
高さ10mくらいでしょうか、枝にしがみつくアオバズクが我々6名を見下ろしていました。
モリアオガエルの卵のう
ツアーの最後は、森の科学館裏手の池です。モミジなどの枝になにやら白い塊がぶら下がっています。数えると大小6個ほど。これがモリアオガエルの卵のうだそうです。
都合約2時間半のツアーでした。