横浜線矢部駅より徒歩5分、創立以来約130年を迎える麻布大学の付属施設です。
麻布大学は獣医学の嚆矢となった大学で、たとえば、女性としての獣医の道を開き、のちに上野動物園、横浜ズーラシアで園長となる増井光子先生を輩出しています。(この施設で知った情報ですけど。)言ってみればアメリカ最高裁判事になったルース・ベイダー・ギンズバーグみたいな人。ちょっとずれていますが、まあ、すごい人でしょう。
施設には、大学の様々な活動を通じて集められた多くの動物の骨格標本が主体とし展示されています。
ゾウやキリン、イルカなどの海洋生物。巨大なアナコンダなどの爬虫類もあり、単に展示されるばかりでなく、それらの生態について解説が添えられています。
イルカの脅威
最近、海水浴場で野生のイルカが出没し、人に近づく例があるようです。イルカと言えば頭がよく、人にやさしいというイメージを持つ方が多いでしょうが、野生のイルカにそんな保証はどこにもありません。ハンドウイルカは体重300㎏、時速50㎞で泳ぐそうです。およそ人が敵う相手ではない。仮に近づいてきたら、この歯と顎を思い出しましょう。
イルカをなで…手足かまれ15針縫う 福井の海水浴場にまた出没 「絶対に触るな」地元観光協会が警戒 福井(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース
アニマルウェルフェア
麻布大学では、アニマルウェルフェア(AW、動物福祉)がよく研究されていて博物館でも紹介されています。
AWは家畜の飼養環境の劣悪さを見直そうとイギリスから始まった考え方です。日本では、家畜から得られる、肉や卵、牛乳などの生産性の効率を追求するあまり、家畜にとっての飼養環境がおろそかになり、かなり劣悪なのだそうです。
例えば採卵鶏はB5紙1枚程度のケージで飼われ、しかも他の鶏を傷つけないよう嘴を焼き切っていることが多いのだそうです。欧米でフォアグラの生産、消費が減少しているのもこの思想にもとづくもので、日本はかなり遅れているのだとか。(A~Eの5段階でDランク)
河合克之・杏里議員の贈収賄事件のさなか、同じ広島で鶏卵業者のアキタフーズが吉川元農水大臣への贈収賄が発覚し、その後元大臣は議員辞職しました。この贈収賄についての便宜と見られたことが、採卵鶏へのアニマルウェルフェア、環境を良くしましょうね。ということへの否定に対することとされました。
このように、利権が絡むことに手を加えることは大変ハードルが高く、また、昨年は鳥インフルが全国的に蔓延し肉用、採卵用鶏の一割程度を殺処分したことで、卵の価格も高騰しました。
よって、残念ながら日本では、この思想の普及はしばらく芽生えないかもしれません。
以下はKindle Unlimitedで0円の参考資料
結石
かつて、当方も尿路結石になり、あまりの痛みにのたうち回った記憶がありますが、そのときは、外科手術でなく、薬で散らしました。薬でできたということはかなり小さかったはずですが、それであの痛み。
下の写真の結石は野球のボールほどあります。想像するに泣けてきます。