日本最大のイスラム教寺院、礼拝所が渋谷区、代々木上原駅から徒歩5分のところにあります。イスラム教寺院は一般的にモスクといいますが金曜礼拝を行っている大型のモスクをジャーミィというそうです。表示は「東京Camii」とあり、日本人は”C”を”J”の発音で読むことは普段ないので、なかなか読みづらい。
金曜日以外で14時半よりツアーを行っています。当日のツアーは80人ほどでしょうか、観光客と思しき日本人や、女性でスカーフ被ったそもそもムスリムと思えるアジア系の外国人も参加していました。
ツアーでは、解説員(ムスリムの日本人)が、トルコの文化や、ラマダンは聞くほど大変ではないよ、といった話などを説明してくださりました。
ジャーミーは1917年のソ連共産主義革命で宗教はアヘンだとされ、トルコ系イスラム教徒が迫害、逃れ日本に移り住んだことが起源である、との説明。
集会所でひととおりの説明を伺ったあと2階の礼拝所に入ります。
礼拝所は中央にドームがあり、その周りに小さな半ドーム6つで囲われています。
偶像崇拝を禁じているイスラム教では、キリスト教のようにイコンやマリア像などがない代わりにと言っていいのか、礼拝所の周囲はステンドグラスやアラビア文字をカリグラフィーで装飾した文様が壁の内外のいたるところに施されており、荘厳で祈りの場である雰囲気を醸しています。これらの文字は、クルアーンやハディース(ムハンマドの言行録)の一節で、預言者ムハンマドの言葉を知ることができると解説にありますが、あいにく現地に日本語訳があるわけではないのでそこまで味わうことができませんでした。SiriやGoogleなら教えてくれたでしょうか。
15時半ころから礼拝が始まりました。
3階(礼拝所の2階)に他のかたと同じように登ろうとしたら止められました。女性専用だそうです。性自認を主張できるのかしら。
ご承知の通り、ムスリムは豚など口にできないため、戒律に背かないことが保証されたものが求められます。ジャーミーのなかにこれを保証した”HALAL”のショップがあり、ジャンクフードや鶏肉、スイーツ、装飾品などの土産物が販売されています。
デーツ(ナツメヤシのの実)やお茶が提供されています。デーツはツアー始まる前はお皿いっぱいにありましたが帰る頃はご覧のとおり。