横浜そごう美術館はぐるっとパスに参加している施設ですので、パスの定額(一定期間)で1回だけ鑑賞できます。7月9日まで
霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展|西武・そごう (sogo-seibu.jp)
現代美術の作家は、教科書にのるような一定の評価を受けた歴史的な芸術家と違いなかなか理解、見解が分かれるものが多く、たとえばポロックとかキース・へリングだの、もう好みの世界と思えるのですが、この大森暁生の作品は、一目でわかります。”すごい”。
なにがすごいのか、
本展覧会を飾ることば「霊気を彫り出す」とそのものの息吹がみえるリアルさ。
進化した動物たち
実在の象などの動物にユニコーンなどを加えさらに高みへのぼらせている。
それらは極めて精緻で目の奥に深く感情を隠しているようでもある。
10年ほどの製作期間を経て本年秋に完成をみるという大日如来が素晴らしい。
いまにも動き出しそうな8頭の獅子は、ライオンそのもので口に五鈷杵などの仏具を咥えている。その上に大日如来が鎮座し、鋭くてやわらかな視線を落としている。
仏像を超える仏像です。
展覧会ではその制作過程が映像で紹介されています。
それにしても、今回展示の多くは”作家蔵”なのだそう。ゾウの頭は高さ、幅2mほどありましたが、さぞかし部屋が狭くなっていないか心配になりました。